「グローバル人材」を 産学人材育成パートナーシップ

人材育成に関する大学と産業界との相互対話の場「産学人材育成パートナーシップ」の全体会議(=写真)が13日に開催され、産学官から、これまでの取組状況の報告を受けるとともに、日本を取り巻く市場環境の変化等を踏まえ、社会のニーズに合った「グローバル人材」育成を目指し検討を行うことなど、今後の方向性を確認した。

全体会議では、産業界より、化学、機械、経営・管理人材、原子力、材料、資源、情報処理、電気・電子、バイオの各分野の分科会が、分野横断的取組については、経済産業省、文部科学省、学術会議、経済団体連合会が、それぞれ取組状況を説明した。原産協会の「原子力人材育成関係者協議会」が、この原子力分科会に位置づけられている。

各報告を受け、今回会合に進行に当たった文科省が、産業界、大学界に係わる課題とこれまでに実施された具体的取り組みについて整理、今後の取組のポイントとして、「基礎知識・専門知識の十分な定着と産業界のニーズを踏まえた教育の充実」、「理系の魅力の向上と魅力の発信」、「グローバルな視点による人材育成」を抽出した。特に、「グローバル人材」については、市場環境の変化、企業ニーズ、日本人の英語力、若者の意識を巡る問題点を提起した上で、社会のニーズに合った人材を産学連携して育成できるよう、パートナーシップの下に「グローバル人材育成委員会」を新設して、横断的検討を行うことで合意した。


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