経産省サイクル小委、原燃より報告受け 六ヶ所再処理試運転状況

経済産業省の核燃料サイクル安全小委員会(委員長=松本史朗・原子力安全基盤機構技術顧問)は23日、日本原燃より六ヶ所再処理施設の試験運転状況について報告を受けた。ガラス固化溶融炉の流下性低下、天井レンガの一部損傷、高レベル廃液漏えい事象を踏まえ、今後の運転方法改善に向けた調査実施フローを述べたもの。

原燃は、前回のサイクル小委員会で示した六ヶ所再処理施設の高レベル廃液ガラス固化設備の安定運転検討報告以降の「安定した運転状態の維持」、「長期に運転状態を維持」への対策を説明した。「安定した運転状態の維持」については、ガラスの流下停止事象の原因を踏まえ、ガラス固化温度管理方法、電力調整タイミングの見直しを、「長期に運転状態を維持」については、回復運転への以降判断フローの改善、模擬廃液を用いた洗浄運転など、それぞれ検討した。

また、高レベル廃液漏えい事象を受け、固化セル内の洗浄、溶融炉底部のレンガ回収、炉内観察を実施し、レンガ損傷等の原因究明結果を今後、とりまとめる。


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