GE日立のウラン濃縮会社 サイレックス法技術の実証試験ループ起動

米国のグローバル・レーザー・エンリッチメント(GLE)社は7月30日、ノースカロライナ州ウィルミントンで、サイレックス法によるウラン濃縮技術の商用化実証テスト・ループを起動したと発表した。

GLE社はGE日立ニュークリア・エナジー社の子会社で、大手のウラン生産業者であるカナダのカメコ社も24%資本参加。豪州のサイレックス・システムズ社から取得した濃縮技術(六フッ化ウランを励起するレーザー分子法)の商用化、および運用の独占実施権により、ウィルミントンでU235を8%まで濃縮可能な、処理能力3500トン〜6000トンSWUの商用濃縮施設の建設を計画している。6月30日には、建設・操業の認可申請書を米原子力規制委員会に提出済みだ。

今回起動したテスト・ループで、GLE社はサイレックス法の商業規模での実行可能性を確認するとともに、商業規模施設の機器や設備、プロセスの設計を進める。今年末までに同ループから収集する情報により、フル・スケールの商業施設建設を実行に移すか否か最終的に評価・判断する予定で、建設への移行が決まれば操業開始までの詳細な日程を設定することになるとしている。


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