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浜岡4が調整運転再開 駿河湾地震後の対策進む先月11日の駿河湾内を震源とする地震により停止した中部電力の浜岡4号機が15日、約1か月ぶりに原子炉を起動し調整運転を再開した。地震観測記録、特別な保全計画に基づく同機の健全性確認結果に対する国の評価を受け、プラント起動試験に入るもの。 地震の影響により、浜岡発電所では、定検中の3号機を除く4、5号機が自動停止、中部電力は、安全確認のため、各号機の特別な保全計画を策定し、設備の点検、健全性確認を実施してきた。最も工程の進む4号機では、機器単位の点検で、約2万6000台の機器類、建物・構築物について、漏えい確認等を行い、続く系統単位の点検では、プラント停止中に実施するすべての機能確認を行い、いずれも全項目について健全性が確認された。また、耐震設計上重要な設備に対する地震観測記録を用いた評価でも、健全性を確認した。今後は、原子炉を起動し、運転による系統機能を確認し、通常運転に向けた評価を行う。 また、同社では15日より、中越沖地震の経験も踏まえ、発電所敷地および周辺の地下構造特性の調査を開始した。 なお、浜岡4号機では、プルサーマルが計画されており、7月より実施中のMOX燃料受け取り検査が地震により中断されていたが、今月7日より再開、既に検査を完了し燃料プールに保管されている燃料体も再度、外観確認を行う。 |
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