[原子力産業新聞] 2009年10月1日 第2495号 ＜2面＞

直嶋正行・経済産業相　「安全をしっかり担保」

直嶋大臣は、初登庁後の会見で、今回の就任に際し鳩山首相より、（１）アジアを視野に入れ技術や人材など、日本の強みを最大限に活かすとともに、今後の経済を牽引する新たな成長戦略を育て、雇用を創出するための戦略を構築する（２）中小企業を総合的に支援する（３）資源やエネルギーの安定供給を確保するとともに、再生可能エネの一層の普及を促す（４）地球温暖化対策を政府全体で推進するとともに、国際的に主導的役割を果たせるよう、環境相、外務相と密接に連携する――との政策課題を指示されたことを述べた。特に、環境政策については、「日本の新たな成長分野」として、新産業創出への期待を示した。

原子力政策に関しては、ＣＯ_２排出削減も踏まえ、「安全性をしっかり担保した上で進めていく」との基本姿勢を明言、また、民主党政策集にある安全チェック機能の独立性強化については、「政策推進と安全規制の分離は党内でもずっと以前から議論があるが、いつからどうするという段階にはない」と応えた。

直嶋正行（なおしま・まさゆき）　参院議員（比例代表）。民主党政策調査会長。神戸大学経営学部卒。トヨタ自動車販売勤務を経て、９２年参院初当選。６３歳。

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