燃料被覆管の供給体制強化 仏社が資本参加 住金と神鋼特鋼の合弁会社に

住友金属工業は9月10日、同社と神鋼特殊鋼管の合弁会社で原子力発電所用燃料被覆管製造を手がけるジルコプロダクツ社に世界最大の燃料被覆管素管メーカーCEZUS(セザス)社による資本参加を受け入れることに合意したことを明らかにした。

この資本参加によって、ますます拡大が予想される原子力ビジネスにおいて、堅固な経営基盤を築き、より安定した燃料被覆管の供給体制を構築することにより成長戦略を加速するのがねらい。

ジルコプロダクツは国内シェアトップの原子炉用燃料被覆管メーカーであり、一方、セザス社は、世界最大の燃料被覆管素管供給メーカーで、地球温暖化防止の観点から世界的に原子力発電需要は高まっており、素管の安定確保は、ジルコプロダクツ社にとって重要な経営課題となっている。今回のセザス社の資本参加契約により、ジルコプロダクツ社は今後、安定的に素管を確保し、国内最大の燃料被覆管メーカーとしての地位を揺るぎないものとする考え。

セザス社は、原子燃料集合体向けジルコニウム製品の製造・販売を手がけるフランスの会社で、1984年2月に設立されたAREVA(アレバ)社100%出資の原子力燃料部門。


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