米オバマ大統領 規制委・委員に2名を指名へ

米国のB.オバマ大統領は9日、米原子力規制委員会(NRC)委員の二名の空席に、マサチューセッツ工科大(MIT)のG.アポストラキス教授と、元・米エネルギー省(DOE)高官のW.マグウッド氏を指名するとの意向を表明した。両氏は上院の承認をもって正式に就任する。

アポストラキス教授は1973年にカリフォルニア工科大で工学・応用数学の博士号を取得。米原子力学会、リスク研究学会のメンバーで、MITでは工学システムの教授を務めている。複合的な技術システムのリスクおよび信頼性評価や原子炉安全、不確定性解析、設計における確率論的リスク評価(PRA)などで数多くの研究論文を執筆しており、一時期はNRCの原子炉安全諮問委員会委員長を務めていた。

物理学の学位を持つマグウッド氏は、「原子力2010」計画の創設や原子力教育の再生に尽力するなど、米国の民生用原子力技術計画のリーダーとして最長の就業経験の持ち主。クリントン政権および前ブッシュ政権時代の1998年から05年まで、DOE原子力エネルギー科学技術局長やDOE長官の上席原子力技術政策顧問などを務めた。04年から1年間、経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)の運営委員会委員長を務めた実績もある。


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