英国 ウレンコ社の保有株を売却へ

英国のG.ブラウン首相は12日、英国の財政赤字立て直しのために政府資産160億ポンドの売却を計画しており、その中にウラン濃縮の国際共同企業体であるウレンコ社の保有株も含まれることを明らかにした。今後2年以内に売却する方向で検討するとしている。

ウレンコ社は英国がドイツ、オランダと共同で1971年に設立した遠心分離法による濃縮企業。1万1000トンSWU/年の生産能力により世界の濃縮市場の約25%を占めている。2008年度の業績も概して良好で、受注残高が対前年度比10%増の11億3000万ユーロ、税引き前利益は21%増の6億5400万ユーロとなっている。

英国は「ウレンコ濃縮会社(UEC)」の英国子会社である「ウレンコUK」に出資し、カーペンハーストで4200トンSWU/年の濃縮工場を操業。また、ウレンコ社と仏アレバ社の合弁企業で、遠心分離機の開発製造を担当する「濃縮技術会社(ETC)」の英国子会社にも出資している。


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