米規制委 クライン委員が辞意を表明

米原子力規制委員会(NRC)のD.クライン委員(=写真)は16日、B.オバマ大統領宛ての書簡の中で2011年6月の任期満了を待たずにNRCを辞したいとの意向を伝えるとともに、後任委員を指名するよう要請した。

同委員は2001年11月に大統領の指名により国防省に登用されたほか、06年7月からはNRC委員長として2人の大統領の下で原子力規制業務に従事。今年5月にオバマ大統領が新たなNRC委員長としてG.ジャツコ氏を指名した際は、任期満了時まで一委員としてNRCに留まる旨を表明していた。

退任後はテキサス大学で教授職につくなど個人としての生活に戻りたいと希望する一方、後任委員が就任するまではNRCでの職務を全うするとしている。

NRCは委員長を含む委員5名で構成され、大統領が指名し、上院の承認で正式決定。オバマ大統領は9日、G.アポストラキス、W.マグウッドの両氏を委員に指名すると発表しており、5委員が揃うことになっていた。


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