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【わが国の原子力発電所運転速報】 10月設備利用率64%、前月から横ばい 柏崎刈羽6、利用率103%に原産協会の調べによると、10月の国内原子力発電所の稼働状況は、総発電電力量226億3409万kWh(対前年同期比8.5%増)、設備利用率は63.5%で前月63.7%からほぼ横ばいとなった。震災による停止から今夏、復帰した東京電力柏崎刈羽6号機では、利用率103.4%をマーク。同福島第一6号機は24日、運転開始から30年を迎えた。 炉型別に見ると、BWRでは、前月からの大型炉戦列復帰を反映し利用率が上昇、一方、PWRでは、定期検査等に伴う停止の影響により利用率が下降しており、全体の利用率は9月とほぼ並ぶ格好となった。柏崎刈羽プラントで点検・復旧作業中にある1〜5号機を除くと、10月の利用率は71.7%となる。 また、定検により停止していた中部電力浜岡3号機が10月1日に原子炉を起動、3日に発電を再開した。同機は、8月の駿河湾地震に伴う特別な保全計画に基づき、起動過程・起動後の運転状況確認を実施していくほか、調整運転中に異状が確認された場合には、必要に応じ修理等を施すこととしている。 同じく定検中の九州電力玄海3号機では15〜18日、MOX燃料装荷が実施された。11月5日にも原子炉を起動、9日に調整運転に入り、国内初の本格的プルサーマル発電が開始される見込み。 東北電力女川発電所では12月より、新事務本館の建設工事を開始する。震災時の緊急対策機能を強化すべく、免震構造を採用し、11年6月の竣工を目指す。8階建て、延床面積は現在の約1.8倍1万4400平方メートルとなる。 |
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