日本で2基目 美浜1号の高経年化で「長期運転が可能」評価

関西電力は5日、美浜発電所1号機(PWR)の長期保守管理方針を含む高経年化技術評価書を福井県および美浜町、敦賀市に提出するとともに、同方針に係わる保安規定変更認可を経済産業省に申請した。美浜発電所1号機は28日で運転年数39年を迎える。日本原電の敦賀1号(BWR)に次ぐ高経年化評価。

高経年化技術評価では、安全機能を有する約3万の機器・構造物を対象とし、腐食、疲労損傷、減肉等の経年劣化事象が発生していないか確認し、同時に今後の運転で経年劣化事象が発生しないかを検討した。さらに経年劣化事象が発生する機器・構造物に対して、運転開始60年経過後の劣化状況を想定し、現状の保全活動で安全性が確保されるか評価を行った。評価にあたっては、最新の知見や国内外のトラブルを踏まえた運転経験を反映した。

結果として、大部分の機器・構造物で経年劣化事象の進展が緩やか、あるいは適切に管理・対処されているとの評価だった。その他一部の機器についても現在の保全活動に加え追加保全策を講じることで適切な管理・対処が可能であり、40年目以降も健全に運転を行えることが確認できた。


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