加AECL NRU炉の運転は来年第1四半期

カナダ原子力公社(AECL)は11日、5月の重水漏れによりオンタリオ州チョークリバーで停止中のNRU炉について、原子炉容器壁の溶接修理用設備と器具類の最初の一式を施設内にある実物大模型にセットした。運転の再開は来年の第1四半期になる見通しだ。

AECLではまず、これらの設備を使い、修理をシミュレートした溶接訓練を実施する。溶接修理の必要な腐食箇所はアクセス口から9メートル下部にあり、ビデオ・モニターを使う以外に目視する方法がなく、実際の作業に入る前に設備と器具の扱いに十分な訓練が必要。

これと並行して、AECLは原子炉容器から採取した試料の分析を続けており、試験溶接や原子炉容器部材の状態評価に活用している。

このような帯状溶接集積技術の採用やこれまでに特定された修理箇所の数などから判断して、AECLでは現段階で推測できるNRU炉の運転再開時期は来年の第1四半期になるとしている。


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