【わが国の原子力発電所運転速報】 11月利用率67%、前年比8.5ポイント増 冬季需要に備え、定検5基が再開

原産協会の調べによると、11月の国内原子力発電稼働状況は、総発電電力量229億9952万kWh、設備利用率66.6%などとなった。利用率は対前年比8.5ポイント増。震災で長期停止している東京電力柏崎刈羽1〜5号機を除くと、設備利用率は75.3%となる。

定期検査に伴い停止していた東京電力福島第一4、5号機、関西電力美浜1号機、同高浜1号機、九州電力玄海3号機の計5基が11月中に発電を再開、来る冬季電力需要を支えるべく供給体制を固めつつある。

電気事業連合会によると、今冬の気温は全般的に高めもしくは平年並みになるとの予報から、電事連10社合計の最大電力を1億5857万kWと想定、供給力1億8667万kW程度を確保し、予備率約18%を見込んでいる。昨冬は、景気悪化の影響、暖冬による暖房需要の減少を受け、電力需要は落ち込んだが、今冬も大幅な需要増は見込めないとしている。

中部電力浜岡発電所(=写真)では、1月末にリプレース計画に伴い運転を終了した1、2号機の廃止措置計画が18日、国により認可された。


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