仏アレバ社 アルストムに送電部門売却へ

仏アレバ社は11月30日、同社の送配電機器部門であるアレバT&Dの売却で国際競争入札を実施した結果、仏国のタービン機器メーカーであるアルストム社とシュナイダー・エレクトリック社の企業連合と独占的に交渉を行うことになったと発表した。

この入札には、仏企業連合のほかに米ジェネラル・エレクトリック(GE)社、および日本の東芝と産業革新機構(INCJ)(※日本政府が今年7月に設立した投資ファンド)の連合が応札。東芝らが最高価格の約50億ユーロを提示したと非公式に報じられていたが、仏国政府が株式の約9割を所有するアレバ社の一部門ということで、欧州の従業員や事業所の処遇等売却条件を考慮した結果、敢えて国内企業を選択したとの見方が有力だ。

アルストム社らが提示した価格は株主価値で22億9000万ユーロ、企業価値換算で40億9000万ユーロ。アレバ社によると、3つの企業連合はいずれも同程度の価格を提示したと説明しており、同社が5年前に同事業で支出した価格の4倍ほどだという。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで