医用財団 がん治療の躍進的な歩みを報告

医用原子力技術研究振興財団と広島大学は5日、広島市の県民文化センターで「原子力(放射線)利用技術の医療への貢献〜人にやさしい放射線医療」と題した第6回講演会を開き、大学関係者や一般市民など、約300名の聴衆を集めた。

第1部「放射線による画像診断の進歩と安全管理」では、伊藤勝陽氏(JA尾道総合病院・病院長代行)を座長とし、3人が講演。伊藤氏は、「画像診断はX線以外にも、超音波、MRI、PETなどに広がっており、病変の有無や、治療法の判断に使われている。さらに手術の支援やスクリーニングにも用いられている」と述べた。

第2部「放射線によるがん治療」では、京大名誉教授の阿部光幸氏を座長として、3氏が講演。阿部氏は、「切らずに直す放射線がん治療は、近年、がん部位に集中的に照射できるようになり、苦痛、副作用とも少なくなった」と最近の進展を説明した。


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