NRC委員にオステンドルフ氏 米オバマ大統領

米国のB.オバマ大統領は10日、今年10月に辞意を表明していた米原子力規制委員会(NRC)のD.クライン委員の後任として、全米アカデミーで科学・工学・公共政策理事および地球科学技術評議会理事を務めているW.オステンドルフ氏(=写真)を指名した。上院の承認が得られ次第、クライン委員は2011年6月末までの任期満了を待たずに退任する。

オステンドルフ氏は米海軍兵学校でシステム工学の学位を取得したほか、テキサス大およびジョージタウン大で法学の学位を取得。1976年から2002年まで米海軍士官として攻撃型潜水艦隊の指揮をとる。2003年から07年までは、米エネルギー省(DOE)の原子力防衛活動に監視責任を負う下院軍事委員会・戦略兵力小委員会付きの理事兼弁護士となった。その後、今年の4月までは国家核安全保障局(NNSA)の首席副長官を務めていた。

米原子力エネルギー協会(NEI)は同日、「高度に技術的で制御された原子力環境においてもオステンドルフ氏の広範な経験が如何なく発揮されるだろう」とし、歓迎の意を表明した。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで