「安全に万全期す」 佐藤北海道電社長 同社CO排出量換算 2〜3割抑制が可能に

北海道内の電力需要は、着実な伸びをみせており、安定した電源を確保することは重要な課題であった。

道内の電力需要の伸びは、生活の質の向上や産業活動の進展などを背景としたものだが、全国に比べて石油依存度が高い状況にあり、堅調な需要への対応をはかるとともに、地球温暖化問題への対応に配慮した電源として、原子力発電の役割が期待されていた。電源構成の最適化をはかって、安全かつ安定的な供給力を確保するうえで、泊3号機の増設は重要な位置づけを有し、北海道電力(北電)は重要電源として計画を進めてきた。

佐藤 佳孝・北電社長は、運転開始にあたりコメントを発表。地元をはじめ道民の理解と協力に謝意を示すとともに、「安全に万全を期す」として一層信頼される発電所となるよう全力を尽くすとした。また同社のCO排出量を「3号機導入前と比べ2割から3割程度抑制することが可能」とし、環境への負担軽減に果たす泊3号機の意義を示した。同機の運転開始で泊原子力発電所は、設備容量で207万kWとなり、道内で最大の電力供給基地になった。


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