イラン・最高安全評議会のトップ 「原子炉10基建設を計画」

来日していたイラン核問題交渉責任者のサイード・ジャリリ・イラン国家最高安全評議会事務総長(=写真)は12月22日、東京都港区の笹川平和財団で講演、イランの核開発疑惑や北朝鮮との協力疑惑を否定するとともに、「100万kW級原子力発電所を10基、建設しようとしている」と述べた。そのためにも「核燃料の供給が必要」だと述べ、国際原子力機関(IAEA)の査察下で新たなウラン濃縮工場を建設することの正当性を訴えた。

ジャリリ氏は「イランは核兵器を『合法性を欠く』と見ている」と述べ、核軍縮と核不拡散を進める意志を強調、一方で、国連安保理が三度にわたったイランへの制裁決議を行ったことや、先進国によるテヘラン研究炉への20%濃縮ウラン燃料の供給問題をめぐる対応などについて非難した。


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