トルコ 原発建設で改めて露と協力へ

トルコのT.エルドゥアン首相は13日、同国初の原子力発電所建設計画について、改めてロシアと協力するための交渉を進めていることを示唆した。

これはロシアを公式訪問していた同首相が、ロシアのV.プーチン首相との共同記者会見の席で明らかにしたもの。トルコは昨年11月、2008年に実施した国際入札の結果をキャンセルし、唯一応札したロシアのアトムストロイエクスポルト(ASE)社との交渉は白紙に戻っていた。

エルドゥアン首相によると、建設計画については今後、二国間の直接的な合意に基づいて進めると判断。「現在、トルコとロシア両国の関係省庁を交えた協議が最終段階で進行し、間もなく締結されることになる」と述べた。トルコのエネルギー相も19日、法の適用を受けない二国間の合意文書を政府が準備し、批准のために国会に提出する予定だと発表している。

プーチン首相は、「国外の建設プロジェクトにおいて、ロシアは欧州のパートナー(独シーメンス社)に15〜20%の作業を外注するほか、クレジットの利用も認める」と強調。地元業者には契約総額の30%まで作業を発注するなど、全面的なサービスを提供、核燃料の供給や廃棄物の処理などについても他企業より合理的な価格で引き受けるとしており、受注獲得に自信を覗かせた。


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