JNES、新潟工科大、東電 「柏崎耐震安全センター」近く着工 地下3,000m級地震計設置

原子力安全基盤機構(JNES)の「柏崎耐震安全センター」が3月にも着工となる運びだ。JNES、新潟工科大学、東京電力は共同で、耐震設計・安全評価の信頼性向上のための研究拠点を柏崎市の同学内に整備することを決定し、先月、三者による連携協定が締結され、運営に関する研究協議会も始動した。

先月24日、新潟工科大にて行われた協定締結式(=写真、新潟工科大提供)に続き、研究実施団体で構成する「原子力耐震安全研究委員会」(委員長=高田毅士・東京大学工学系研究科教授)の初会合が開かれ、今後、実施する研究内容に関する意見交換を行った。

柏崎耐震安全センターで実施する各種研究は今後、東京電力による地震観測、新潟工科大に設置される人材育成講座とも連携し、専門的知見として、その成果を分析し、シンポジウム等を通じ国際的に発信していく。

具体的には、柏崎刈羽地域の地下3000m級深度の地震計設置・観測、関係機関との地震観測ネットワーク構築の他、プラント耐震裕度研究では、中越沖地震による柏崎刈羽発電所のクレーン損傷で、上下動の影響が重要となったことから、実機試験で得られた落下防止具の効果確認も踏まえ、機能限界評価手法の高度化につなげていく。


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