韓国 エジプトの人材育成を支援

韓国国際協力団(KOICA)は18日、エジプト政府の正式要請を受け、同国の原子力エンジニア育成を支援する計画だと発表した。

エジプトではエルダバ原子力発電所として120万kWの原子力設備導入を検討しており、昨年7月に原子炉設計の選択調査など事前コンサルティング業務でウォーリー・パーソンズ社と契約。人材育成については今年から3〜5年間にわたり、同国のエンジニアを韓国に送り、発電所建設に必要な技術研修を受けさせることになったもの。研修プログラムの詳細については、韓国原子力研究所(KAERI)が実質的に担当し、両国が協議しつつ策定する。

韓国の企業連合は昨年末、アラブ首長国連邦の原子力発電所建設事業を受注。KOICAでは今回の支援依頼は、韓国の原子力技術に対する評価が高まった結果だと見ており、今後の原子力市場開拓の足がかりとなることを期待している。

韓国政府の海外援助事業機関として1991年に設立されたKOICAは、人的資源開発等を中心に途上国の経済や社会開発を無償で支援。原子力関係では、国際原子力機関(IAEA)と共同で原子力政策立案・プロジェクト管理に関する研修を実施したほか、ベトナムやインドネシア、ナイジェリアなどから技術研修に招いた原子力エンジニアは400名以上にのぼる。


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