【わが国の原子力発電所運転速報】 1月利用率71%、柏崎刈羽6が復帰 女川累積発電量が2000億kWh達成

原産協会の調べによると、1月の国内原子力発電所の稼働状況は、総発電電力量257億1990万kWh(対前年同期比4.5%増)、設備利用率70.8%となった。東京電力柏崎刈羽発電所では19日、6号機が営業運転を再開、震災に伴う停止以降、7号機に次いで2基目の戦列復帰となった。

1月は、北海道電力泊1号機、東京電力福島第一3号機、四国電力伊方3号機、九州電力川内1号機の計4基が定期検査入りで停止したのに伴い、設備利用率は12月の74.0%から3.2ポイント下降した。伊方3号機では、今回定検で実施する燃料集合体取替で、プルサーマル発電に伴うMOX燃料の装荷を行うこととしている。送電開始は2月下旬頃の見込みだ。

炉型別の設備利用率では、BWR65.0%に対し、PWRは79.0%で変わらず優位だが、現在も点検・復旧中にある柏崎刈羽1〜5号機を除くと、全体の設備利用率は79.8%、BWRの設備利用率は80.5%に上がり、両炉型でほぼ拮抗する。

東北電力女川発電所では7日、1983年11月の同1号機試運転開始以来の全号機累積発電量が2000億kWhに達した。これは、宮城県内の1年間の消費電力量の約13年分に相当する。

1月は、発電に影響する特段のトラブルはなかったものの、29日、定検中の九州電力川内1号機のタービン建屋で、作業員7名が感電負傷した。

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東北電力グループでは28日、エネルギー安全・安定供給、低炭素社会実現を見据え、「グループ一体となった業務運営の強化による原子力発電の着実な推進」を第一に据える中期経営方針(10〜14年度)を発表した。


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