チェコのテメリン3、4号機 入札でWH社など条件クリア

東芝傘下のウェスチングハウス(WH)社は2月23日、チェコ電力公社(CEZ)のテメリン3、4号機増設計画に関する競争入札で、同社が適性証明文書に規定された要求項目すべてを満たしていると認定されたと発表した。

同社の提案した110万kWのAP1000設計がチェコ原子力規制当局の条件をクリアしたことから、同社は今後、入札手続きの第2段階に駒を進めることになった。

テメリン発電所では現在、2基のPWRが稼働中だが、元々合計4基の建設が計画されていた。CEZは昨年8月、4基すべてを完成させることを決定し、3、4号機の競争入札を開始。昨年10月末までにWH社のほかに、仏アレバ社の企業連合がEPRで、ロシアのアトムストロイエクスポルト(ASE)社とスコダ社等の企業連合が120万kW級のVVERで応札。3連合すべてが第1段階の適性条件をクリアしたとしている。

炉型は第3世代か同プラスのPWRで、出力は100万kW以上を想定。2011年までにメーカーを選定し、2020年頃の完成を目指す計画だ。

WH社は入札に際し、AP1000の特長として欧州電気事業者要件(EUR)を満たすとともに、米原子力規制委員会(NRC)からも設計認証(DC)を得ている点を強調。シンプルなモジュラー工法を採用している上、機器の製造等でチェコの地元産業と連携する計画だとしている。


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