FNCA コーディネーター会合で 原子力世論調査を実施合意

アジア地域の原子力技術平和利用推進の枠組「アジア原子力協力フォーラム」(FNCA)のコーディネーター会合が11、12日、東京で開催された(=写真)。  今回は、FNCAを構成するオーストラリア、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムの各国でプロジェクト調整を行うコーディネーターに加え、オブザーバーとして、IAEA、モンゴル、カザフスタンからも参加があった。

コーディネーター会合では、FNCA枠組下で実施する研究炉、農業利用、医学利用、広報、放射線安全・廃棄物管理、安全マネジメント、人材養成、工業利用の各分野別協力活動のレビューが行われた。広報プロジェクトについては、10年度に「原子力エネルギーに関する世論調査」を各国内で実施することが了承された。同プロジェクトでは以前、各国高校生を対象とした放射線利用に関する意識調査を行ったことがある。一方、設立時にマレーシアがホスト国となることで注目された医療用PETプロジェクトについては、経済状況が厳しいことから、今後の運営が困難とのコメントが同国より出された。

今年度新たなフェーズに入った「原子力発電整備に関する検討パネル」については、今夏に開催した初会合の成果が報告されるとともに、次回会合を7月1、2日に韓国・ソウルで、「プロジェクトマネジメント」、「現地産業と機材調達」、「地域協力」をテーマに開催することで合意した。


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