電事連 プル利用計画取りまとめ 再処理工場の稼働見込む

電気事業連合会は15日、六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウムの電力各社よる10年度利用計画をとりまとめ発表した。MOX燃料加工工場が操業開始する15年度以降、プルサーマル発電として利用されるもの。

各社の利用計画を総括すると、六ヶ所再処理工場の稼働を見込み、10年度の再処理予定使用済み燃料は合計80トン、回収予想プルトニウム量は0.5トンで、これに今年度末の保有予想プルトニウム量2.3トンを加え、10年度末の保有予想プルトニウム量は2.8トンとしている。

これらは15年度以降、MOX燃料加工後、プルサーマルを導入する各社の発電炉で利用されるが、今回計画で、東京電力は、「立地地域の皆様の信頼回復に努めることを基本に」とした上で、「福島第一3号機を含む3〜4基」と、利用プラントを明記している。

電事連では、15年度までに、全国の16〜18基の原子炉でプルサーマルを導入することを目指している。

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日本原子力研究開発機構は同日、研究開発用プルトニウムの10年度利用計画を発表した。

東海再処理施設の耐震性向上工事を完了し、約0.01トンのプルトニウムを回収、同年度末で約3.0トンのプルトニウムを保有する見通し。利用予想プルトニウム量は、「もんじゅ」性能試験で約0.2トンの計画だ。


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