ご当地食材など大人気 福井、新潟共同でアンテナショップ・フェス

「地域限定の美味が東京でも」――。

昨今の「ご当地ブーム」の流れから、各地の特産品を取り扱う「アンテナショップ」が今、賑わいを見せている。都市部のスーパーなどでは滅多にお目にかかれないとれたての「ご当地食材」を即売しているが、特に、この「アンテナショップ」は、百貨店の催事とは異なり、いつ訪れてもフェース・トゥー・フェースの調理実演、試食を通じ、郷土の味の魅力を直に届けてくれる。 無論、「食」だけではない。伝統工芸品の展示・販売の他、観光案内、学生へのUターン就職や地域企業のビジネスサポートなどを行う情報発信地ともなっているのだ。

広島県は「広島ゆめてらす」(東京・新宿)、山口県は「おいでませ山口館」(同・日本橋)、鹿児島県は「さつまいもの館」(同・有楽町)など、店名もユニークだ。

流行の発信地、東京・表参道界隈に「アンテナショップ」を持つ新潟県と福井県はこのほど共同で、両県を含む計18道県の「アンテナショップ」を集結させ、それぞれが誇る食材などを出展する祭典「アンテナショップフェスティバル」(=写真上)を開催した。

新潟県は「新潟館ネスパス」、福井県は「ふくい南青山291」、ともに国内有数の原子力立地地域だが、店が近接していることから、今回、双方の店長の連携で、「各地の選りすぐりの美味を一度に楽しめる」をキャッチフレーズの下、計18店が一堂に会する運びとなった。「新潟館ネスパス」には、北海道、福島県、山口県、熊本県、大分県が、「ふくい南青山291」には、青森県、秋田県、群馬県、山梨県、富山県、石川県、広島県、鳥取県、島根県、宮崎県、鹿児島県の各店が出店。新潟県と福井県はそれぞれ、他方の店にも販売コーナーを設けた。

表参道ヒルズそばの人通りの激しい通りにある「新潟館ネスパス」では、来場者を出迎える新潟県のトキのマスコット「トッキッキ」(=写真下)の着ぐるみを見て、歓声を発する子供らも見られた。一方、高級ブティックの立ち並ぶ路地裏に位置する「ふくい南青山291」では、地場産業の眼鏡フレームが売りの1つとなっており、店内には外国人の姿もあった。


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