軽水炉の建設 受注目指し覚書 英印の2メーカー

インドの総合重機メーカー最大手のラーセン&トゥブロ(L&T)社と、民生用原子力事業に大々的に乗り出している英国のロールスロイス社は1日、インドをはじめ国際的に拡大している軽水炉の建設需要に共同で応えていくため、了解覚書(MOU)を締結した。

両社の認識では、世界では民生用原子炉の60%以上が軽水炉。インドでは現在、稼働中の原子炉のほとんどがカナダの技術をベースに自主開発した加圧重水炉であるため、今後、大型の軽水炉を野心的に建設していく上で、国内の既存供給チェーンに欠けている間隙を、ロールス社の支援で埋めていく計画だ。

中でも、計装制御(I&C)系関連の協力は、両社のパートナーシップの第1段階という位置付けになっており、今年2月に、インドと英国の両政府が調印した民生用原子力協力に関する共同宣言を受けたもの。

両社の具体的な協力項目としては、I&C系のほかに原子炉機器とその他の工業製品およびシステム、エンジニアリング業務、原子炉の供用期間中支援、廃棄物処理などが含まれている。


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