東芝 米濃縮会社に出資 B&W社と各々1億ドル 直嶋経産相 「貿易保険含め支援」

東芝は25日、米国最大のウラン濃縮会社USEC社へ、米バブコック&ウィルコックス(B&W)社と共に、それぞれ1億ドルの出資契約を締結したと発表した。

今後、行政許認可などの諸手続きを経て、出資手続きを完了する予定だ。同出資に伴い、東芝は原子力発電所の燃料供給に必要な濃縮ウランの供給を受ける権利を取得し、原子力フロントエンド事業のウラン鉱山開発などからの一貫体制をより強固なものにする。

東芝の発表を受けて、直嶋正行経産相は同日、声明を発表し、同社の資本参加は、「国内の原子力発電所向けのウラン燃料の安定調達につながるのみならず、我が国が原子力発電所の建設・運転、燃料供給を一貫して海外に提供できる体制づくりに資する観点からもたいへん意義がある」と高く評価した。同相はまた、日本政府としても同プロジェクトを支援していくことを米国政府に伝えてきたと述べ、「今後は日本貿易保険(NEXI)など公的機関の活用も含めて、日本政府として最大限の支援を行っていく」との方針を明らかにした。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで