加原子力公社 NRU炉の運転再開は7月末頃

カナダ原子力公社(AECL)は19日、医療用放射性同位体(RI)生産炉であるNRU炉の修理状況について、溶接作業の約8割が完了したことを明らかにした。

同炉は昨年5月の重水漏れ以降、修理作業中となっており、昨年12月から溶接作業を中心とする最終修理段階に入った。現時点で溶接の必要な10か所のうち9か所までの作業を完了しており、溶接とそれにともなう非破壊検査の77%を終えたとしている。

モックアップ装置を使った最終溶接箇所の溶接信頼性試験も終了したことから、遠隔溶接装置を実機であるNRU炉の圧力容器に装備。現在、溶接箇所の洗浄と溶接、それに続くアルミ板の接着など、一連の作業を行っている。また、並行して、19段階の再起動手続きも専門チームが始めており、運転再開は7月末頃になると予想している。


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