ブラジル アングラ3号の完成計画が始動

ブラジルの電力会社であるエレトロニュークリア社は1日、同社がアングラ原子力発電所で進めている3号機の建設計画で、近々にも原子炉建屋のコンクリート打設を実施すると発表した。同機はアングラ1、2号機に続くブラジルで3基目の原子炉となる予定で、建設工事が順調に進めば、2015年にも営業運転が開始される。

コンクリート打設の実施は5月31日付で同国の原子力委員会(CNEN)から送付されてきた部分的な建設認可によるもの。エレトロ社ではいずれ、原子炉や非安全系関連の構造物組立ても可能になるとしており、当面は原子炉建屋等の建設に努力を傾注する。

アングラ3号機の建設は1976年、独シーメンス社に対する135万kW・PWRの機器発注で始まったが、同国の景気後退等にともない80年代半ばに中断。すでに6億ユーロ(約680億円)相当の機器を購入済みだったが、新たな計画では仏アレバ社に出力140万kWのPWRを発注する。完成までの必要経費は84億レアル(約4280億円)と見積もられている。


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