GE日立 原発建設支援で ポーランド企業と提携

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社は5月27日、ポーランド初の原子力発電所建設計画を支援するため、同国の大手エンジニアリング・サービス企業であるSNCラバリン・ポルスカ社と提携する了解覚書(MOU)に調印した。同国が2サイトで計画している合計4基の原子炉受注に備え、同国内での機器サプライ・チェーン強化など、事業基盤を整える考えだ。

ポーランドでは現在、原子力プロジェクトの実施主体となるポーランド・エネルギーグループ(PGE)が2020年の初号機運開を目指してパートナー企業を募集中。炉型に関しては、昨年11月に仏電力(EDF)と、今年3月にGEH社、同4月にウェスチングハウス社とそれぞれ、協力覚書を調印していることから、EPR、ABWR、ESBWR、AP1000の中から採用すると見られている。

PGEとの協力覚書に続くポーランドで2件目のMOUにより、GEH社はSNC社とともに、PGEが実施するこれらの設計の潜在的な可能性評価を支援していく。GEH社はこのほか、原子力蒸気サイクルのモデリングに使われる5つのソフトをワルシャワ工科大学に提供。原子炉機能を最適化する修理技術や最新式のモデリング技術が学べるこれらのソフトにより、同国でも最新鋭の原子力施設の運転能力を持つ優秀な人材の訓練が可能になるとしている。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで