三菱重工とイベリンコ社 覚書締結 EU−APWR入札で協力

スペインのエンジニアリング会社であるイベリンコ社と三菱重工業は2日、欧州で原子力発電所建設の入札パートナーとして協業していく覚書(MOU)を締結した。

イベリンコ社は、スペインの大手電力会社イベルドローラ社グループで発電プラントや配送電ネットワークなどの設計・調達・建設を手がけるグローバル企業。電力産業向けエンジニアリング部門で世界第2位の規模を誇る同社との協業により、三菱重工はEU‐APWRの欧州市場への浸透を見込んでいる。

EU‐APWRは敦賀3、4号機向けに建設準備工事中の改良型PWR(APWR)をベースとして欧州各国の規制や顧客ニーズを反映させたもの。従来のPWRに比べて大幅な経済性向上が期待され、現在欧州各国の安全要求を満たすためのフィージビリティ・スタディ(FS)が進行中である。


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