日本原子力発電 小型回転機器芯出し支援装置

日本原子力発電は5月26日、モーターの分解点検時における再設置作業の時間短縮、標準化を可能にする小型回転機器の芯出し支援装置の開発製品化を発表した。同社が福井地区対象に実施している公募研究で、協立技術工業(敦賀市)、三菱電機プラントエンジニアリングの3社協力のもと、06年度より開発を行ってきたもの。

発電所等の保守作業時、モーターを取り外した際、再取り付けで、モーターと機械の回転軸を一致させるセンタリング作業が必要だが、従来、作業者の熟練によるところが大きかった。

このほど、開発された芯出し支援装置は、2個の渦電流型非接触変位センサーを用いて、面、周の変位を同時計測し、計測データをパソコンへ取り込み、軸ずれ量と調整量を計算し、作業指示を表示させ、作業者が、これを見ながら回転機器を移動調整する。装置重量約5kgの可搬型で、これにより、現場での発電所内に数多く存在する回転機器類の保守作業の品質向上や効率化が図られそうだ。

本装置は6月中にも、協立技術工業より、「芯導くん」の商品名で販売が開始される予定だ。


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