外相 ベトナム副首相と電話会談 日本製輸入を要請 原子力協定締結推進も

菅新政権で再任となった岡田克也外相は9日、ベトナムのキエム副首相兼外相と電話会談し、日越原子力協力協定の早期締結を目指す姿勢と、ベトナムでの原子力発電所建設に向けて日本が官民挙げて協力していく方針を伝え、「日本の参画について、早期に前向きな回答をいただきたい」と述べた。

キエム副首相からは、「日本の原子力発電における高い技術と安全性を高く評価している。この分野における日本の協力に感謝しており、戦略的パートナーシップに基づいて、日本の提案を真剣に検討している」との返事が返ってきた。

岡田外相はまた、同国による核不拡散、原子力安全、核セキュリティーに関する国際条約の早期締結を期待していることも伝えた。同外相は7月のASEAN関連外相会議などに出席するため、ベトナムを訪問する予定を明らかにし、「その際、キエム副首相との間で、種々の意見交換を行いたい」と申し入れた。

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日越原子力協力協定のための非公式協議が9日、ハノイで開催された。日本から新井勉・外務省国際原子力協力室長をはじめ関係省庁の関係者が、ベトナムから科学技術省の関係者が出席した。

今回の非公式協議では、日越間で原子力利用に関する協力を推進することを目的とした日越原子力協力協定の締結に向け、今後の取り進め方についての議論のほか、協定の内容に関する協議を行った。


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