中国 嶺澳二期工事1号機が初臨界

中国の広東核電集団有限公司(CGNPC)は10日、広東省の嶺澳第二原子力発電所で建設中だった2基のうち、1号機が初臨界に達したと発表した。

同炉は、大亜湾原子力発電所および嶺澳原子力発電所一期工事でフラマトム社から導入した90万kW級のPWR技術をベースに、中国が独自に改良を加えた100万kW級のCPR1000型炉。CGNPCによると、確率論的安全分析(PSA)を取り入れて事故発生頻度の低減対策を取るなど、安全レベルの改善が図られているという。

嶺澳・二期工事のほかに、広東省のもう1つの原子力サイトである陽江発電所で6基、遼寧省の紅沿河発電所で4基、福建省の寧徳でも2基が建設中である。また、寧徳ではさらに2基を計画中であるほか、広西省自治区の防城港原子力発電所サイトでも2基の建設が計画されている。

嶺澳第二・1号機の臨界試験は9日の深夜に開始され、制御棒を引き抜き後35時間にわたり出力ゼロ状態で炉心や計測装置、監視システムの機能試験が行われた。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで