副会長に西田東芝会長 原産協会 通常総会を開催

日本原子力産業協会は22日、東京・丸の内の日本工業倶楽部で第60回通常総会を開催した(=写真)。2009年度事業報告・収支決算案、2010年度事業計画・収支予算案の承認に加え、役員の任期満了に伴い6名の理事が交代、副会長に西田厚聰・東芝会長が就任した。

総会の冒頭、今井敬会長は挨拶の中で、現在日本の原子力発電所設備利用率の低迷状況を憂慮し、「低炭素電源を有効に活用していないことを意味しており、我が国にとって大きな損失だ」と指摘したほか、国際ビジネスの活発化の中で、責任や倫理観を包含した「規律」の徹底を求めたうえ、日本の高度な原子力発電技術を海外展開することの重要性を強調した。

総会には来賓として、中川正春・文部科学副大臣、津村啓介・内閣府大臣政務官、近藤洋介・経済産業大臣政務官が挨拶した。特に近藤政務官は、原子力発電所の稼働率向上について、「国と地方自治体、事業者との関係を総点検し、もう一度制度設計していかなければならない。これは事業者だけの課題ではなく、行政としての大きな挑戦となる」と明確なメッセージを表明した。


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