[原子力産業新聞] 2010年7月1日 第2532号 ＜1面＞

「日本の運営能力高い」　菅首相も越首相に採用要請

カナダで開催したＧ８ムスコカ・サミットおよびＧ２０トロント・サミット首脳会議に出席した菅直人首相は６月２７日、ベトナムのズン首相と首脳会談を行い、新幹線や原子力発電所のプロジェクトについて、「日本にはインフラを建設する高い技術力のみならず、それを運営する能力にも高いものがあり、今後も日越関係の発展に役立つような技術支援を行っていきたい」と述べ、そのことによって、両国双方にプラスになることを期待している旨を伝えた。

これに対しズン首相は、「日本がベトナムの原子力発電計画に関心を有していることはよく理解しており、真剣かつ前向きに検討し、同計画に当たってどのような協力が可能か考えていきたい」と述べた。

ベトナムの南北高速鉄道建設計画についてもズン首相は、同国の国会で承認が得られなかったことについて、「越政府として今後もさらなる情報提供を通じて実現に向けて努力したい」と述べた。

両国首脳会談での日本企業への原子力発電所の発注要請については、４月に鳩山由紀夫前首相も同首相へ申入れていた。

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