40年目以降も運転へ 美浜1号 敦賀1に次ぎ2基目

関西電力美浜発電所1号機(PWR、34万kW)は6月28日、原子力安全・保安院より、40年目以降の運転に係わる長期保守管理方針の認可を受けた。同機は今年11月に1970年の運転開始から40年を迎えるが、今回の認可により、日本原子力発電敦賀1号機に次ぎ、国内2基目、PWRでは初の40年を超す原子力プラントとして、運転を継続することとなる。

関西電力は、今回認可となった長期保守管理方針の範囲内で、美浜1号機の運転を最長10年程度とする方針を決定するとともに、電力の安定供給、地域の発展に貢献すべく、後継機設置の可能性について検討を開始することとしている。

同社は昨年、法令に基づき、美浜1号機の長期保守管理方針を含む高経年化技術評価を実施、国に対し、これを踏まえた保安規定の認可申請を行った。同機の高経年化技術評価は、運転開始から60年の期間までを仮定している。

これを受け、保安院は審査を実施、運開30年時点での高経年化技術評価が、その後の運転経験、技術的知見にも反映されているほか、着目すべき経年劣化事象の抽出、機器・構造物の健全性評価、耐震安全性評価など、同院の専門家ワーキング・グループによる審査を踏まえ、いずれも技術的妥当性を確認、総合的な審査の結果、その長期保守管理方針を認可した。


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