保安院 福島一3立入検査で 保管MOXに異常なし

原子力安全・保安院は6月24日、東京電力福島第一3号機で長期保管中のMOX燃料に関して、同社による健全性確認は「適切」などとする評価結果を公表した。同機でのプルサーマル発電は、地元自治体の同意が得られないことから、MOX新燃料が約10年にわたり保管されている。

保安院は、去る3、4日、東京電力による福島第一3号機の長期保管MOX燃料の健全性に係わる評価・検査報告を受け、立入検査を実施、同院自らの視点による水中テレビカメラ、ファイバースコープでの外観・内部確認も行い、立入検査の範囲内では、「MOX燃料に異常は認められない」としている。

同機のプルサーマル実施に際し、福島県では、@耐震安全性A高経年化対策BMOX燃料の健全性――の3つの技術的条件を求めているが、東京電力は先月までに、いずれの条項についても、問題となる事項がないことを確認し、国にそれぞれの報告書を提出している。耐震安全性については現在、保安院の専門家会議で鋭意、評価が進められている。


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