【わが国の原子力発電所運転速報】 6月利用率66%、柏崎刈羽1再開 盛夏電力需要に備え持ち直し

原産協会の調べによると、6月の国内原子力発電稼働状況は、設備利用率66.1%、総発電電力量232億4905万kWh(対前年同期比12.5%増)となった。5月に設備利用率62.1%にまで後退したが、定期検査中の東京電力の福島第二2号機と柏崎刈羽1、7号機、漏えい燃料特定調査により停止していた関西電力の美浜2号機と大飯3号機がいずれも戦列復帰し、盛夏電力需要期に向けて、やや持ち直す格好となった。

また、炉型別の設備利用率は、5月に差が3.2ポイントにまで詰まったが、同月中の関西電力大飯1、4号機再開などを受け、6月は、BWR59.7%、PWR75.1%と、再び開いた。

6日に、およそ3年ぶりに発電を開始した柏崎刈羽1号機は、中越沖地震による被災から、7、6号機に次いで3基目の復旧で、現在試験運転中だ。復帰後、初めての定期検査が行われていた7号機も28日に発電を開始した。未だ点検・復旧中にある同2〜5号機を除くと、国内全体の設備利用率は72.6%となる。

中国電力島根1、2号機は、保守管理不備に伴う国からの保安規定変更命令を受け、停止中だ。

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原子力発電所各ユニットごとにみた09年度設備利用率の上位20位までのランキングをとりまとめた(=左表、年度途中に運開した北海道電力泊3号機は除いている)。トップは九州電力川内2号機の101.5%、2位は北陸電力志賀1号機の98.5%、3位は中国電力島根2号機の96.6%。


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