参院選結果 経産相らは当選 衆参議会ねじれ構造に

第22回参議院選挙の投開票が11日行われ、野党として初めて国政選挙に臨んだ自民党が51議席(改選38議席)と大幅に躍進し改選第一党となった一方、与党の民主党は44議席(改選54議席)と10議席を失い、連立与党の国民新党(改選3議席)も議席を失ったことから、両党の非改選議席数66議席を合わせても110議席で、過半数の122議席に達しなかった。衆院は与党で過半数を握っているものの3分の2には達しておらず、しばらくの間、衆参両院のねじれ構造が続くことになる。

「みんなの党」(渡辺喜美代表)は改選ゼロから10議席を獲得し躍進、非改選と合わせて11議席となり、参院では公明党19議席に次ぎ、共産党、社民党を抜いて第4位の政党となった(=2面に同党の原子力関係のマニフェスト)。

菅直人首相は選挙結果を受けて12日未明に記者会見し、自らの続投と、内閣改造・党役員人事については民主党代表選挙の行われる9月まで行わない意向を示した。また民主党は、参院議長や常任委員長らを選出する臨時国会を30日に招集する方針を決めた。自民党などは江田五月参院議長の交代を要求している。

今回の参院選では、民主党の直嶋正行・経産相、増子輝彦・経産副大臣、福山哲郎・元外務副大臣、江田五月・参院議長(旧科技庁長官)、小林正夫議員(元東電労組中央書記長)らが当選、自民党からは中曽根弘文・ 元外相(元科学技術庁長官)、小坂憲次・元文科相、片山さつき・元経産政務官らが当選、加納時男議員は任期満了で今月25日で退任する。


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