厚労省HP 食品照射の質問で 「国民の声」として掲載

本紙6月17日号で報道した、市民団体「食のコミュニケーション円卓会議」(市川まりこ代表)が厚労省に照射じゃがいもの安全性について再確認する質問書を提出した件について、同省はこのほどホームページに、その回答と合わせて掲載した。

同省は国民から寄せられた意見や質問を、「厚生労働行政の政策改善につながるきっかけとなるもの」として、1週間ごとに「国民の皆様の声」として集計している。今回、本省分集計報告(6月4日〜10日)の中に掲載した。

同円卓会議の意見は、ある消費者団体から照射じゃがいもの安全性に懸念があるとの指摘を受け、スーパーなどが販売中止にした事実を挙げ、「厚労省は食品への放射線照射について、公正中立な立場で科学的事実と、現時点での見解をホームページに示すべき」との内容。

これに対して、同省の回答は、食品衛生法で食品への放射線照射は原則的に禁止されているが、発芽防止の目的でのばれいしょ(じゃがいも)への照射は、放射線の線源、種類、吸収線量や再照射防止を規定した上で認められており、「現時点で、この取扱いの変更が必要となるような安全性に関する新しい知見は把握していない」などとしている。

また情報公開については、従来から放射線照射に関する検討状況などを公開しており、「今般、科学的知見等について取りまとめた報告書を掲載した」と回答したことを明らかにしている。

同省の回答内容などは、同円卓会議のホームページ(http://food−entaku.org/)でも、すでに掲載していた。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで