保守管理体制は適切 電力 島根点検不備受け確認

原子力発電所を有する電力各社は16日、原子力安全・保安院に、島根発電所点検不備問題を踏まえた保守管理の仕組みに関する確認報告を行った。いずれも島根で抽出された根本原因となる問題はなく、適正な保守管理体制が構築・実施されていたとしている。

中国電力が6月に取りまとめた島根発電所保守管理不備に関する最終報告によると、根本原因として、(1)規制要求事項等の変更に速やかに対応して業務運営できる仕組みが不十分(2)不適合管理を適切に確実に行うための仕組みが不足(3)電源事業本部・経営層と発電所間との連携が不十分――が挙げられた。これを受け、保安院は電力各社に対し、同様の問題がないか、確認を指示したところ、いずれも保守管理の仕組みは適正に実施されており、加えて、過去の失敗事例の展示など、安全文化の意識醸成を図る取組も数多く報告された。


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