原子力機構 鈴木新理事長「全身全霊で」 就任・退任会見開く

日本原子力研究開発機構の新理事長に17日、鈴木篤之・前原子力安全委員長(=写真左)が就任したのを受け、同氏および退任する岡ア俊雄・前理事長が、東京・霞が関の文部科学省庁舎内で記者会見を行った。

鈴木理事長は、同機構歴代理事長の殿塚氏、岡ア氏の尽力に感謝の意を表するとともに、自身の安全行政に携わった経験も踏まえつつ、本年度に始まった第2期中期計画に掲げられた目標達成に「全身全霊で取り組む」などと、就任に際しての抱負を述べた。全国11か所に研究拠点を持つ機構の事業については、安全委員長にあった時分より常に念頭に置いてきた「現場重視」の考えに立ち、「国民の信頼を忘れず」を進めていくことを強調した。

一方、退任する岡ア前理事長は、旧日本原子力研究所理事長時代より取り組んできた二法人統合の経験を振り返った上で、今年5月の「もんじゅ」運転再開など、機構の実施する研究開発について「社会に応えられる成果が得られたと思う」とするとともに、後の世代にも引き継いでいくよう期待した。


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