【わが国の原子力発電所運転速報】 10月設備利用率72%、PWR好調 浜岡4、高浜3、定検でMOX装荷

原産協会の調べによると、10月の国内原子力発電稼働状況は、総発電電力量262億5742万kWh(対前年同期比16.0%増)、設備利用率72.3%となった。9月以降、定期検査等に伴う停止から復帰したプラントが9基を数え、設備利用率は前月より5.6ポイント上昇している。

炉型別設備利用率は、BWRが64.4%、PWRが83.4%で、引き続きPWRが好調、特に、関西電力高浜4号機の105.8%は顕著だ。

なお、震災により長期停止している東京電力柏崎刈羽2〜5号機と中部電力浜岡5号機の5基を除くと、全体の設備利用率は81.7%となる。

一方、10月中に定期検査入りした中部電力浜岡4号機と関西電力高浜3号機は、期間中に実施する燃料取替で、MOX燃料を装荷し、プルサーマル発電開始に備える。

保守管理不備により、今年3月から停止している中国電力の島根発電所では、国の特別保安検査等により、点検時期を超過した2号機の162機器の健全性が確認されたほか、地元の了解も獲得したことから、同社は10月21日、2号機の12月上旬の運転再開を発表した。行政処分に基づく島根発電所の保安規定変更申請も既に9月に認可されている。


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