原産協会 クリアランスベンチ設置 イベントへの貸し出しも

原産協会は、日本原子力発電会社・東海原子力発電所の廃止措置に伴って出てきた鉄スクラップを原料に製造したPR用ベンチ(=写真)を購入し、東京・港区の事務所入口に10日設置した。

原子力発電所の廃止措置や運転・補修に伴って発生するもののうち、「放射性物質として扱う必要のないもの」を、法令等で規定された手続きに基づいて、資源としてリサイクル可能な有価物(スクラップ金属など)や一般の廃棄物として取扱えるようにすることを、「クリアランス」という。海外では既に多くの国でクリアランス制度が運用されており、我が国でも05年度に法令が改正され、同制度が導入された。

クリアランスは、リサイクルを推進するものであり、地球環境への負荷低減、我が国が目指す循環型社会形成に寄与することから、原産協会としても制度定着に向けた普及と理解促進活動に取り組んでおり、今回はその一環。

クリアランス制度適用第1号である日本原子力発電が東海発電所の廃止措置で発生した、具体的には燃料取替機からの鉄スクラップを鉄脚に製造し直した2人がけベンチを、説明プレートと共に設置した。

このベンチに1年間座り続けたとしても、自然界からの放射線量の地域的格差の幅の10分の1以下程度の被ばく量に止まる。

このクリアランス制度PR用ベンチは、原産協会の会員から要望があれば、各種イベントなどでの利用に貸出しすることにしている。

貸出申し込みは、同協会総務部(電話03‐6812‐7100)まで。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで