中国 昌江と田湾で後続計画が進展

中国核工業集団公司(CNNC)は傘下の海南核電有限公司が11月21日付けで、海南島の昌江発電所2号機の起工式を行ったと発表した。

島に立地する原子力発電所としては初となる同発電所では今年4月に1号機が着工しており、ともに中国が自主技術で開発した出力60万kW級のCP600となる予定。両機の建設に要する経費は合計約2000億元で、2014年と15年に相次いで運開する計画だ。

CNNCはまた、11月25日、傘下の江蘇核電有限公司(JNPC)とロシアのアトムストロイエクスポルト(ASE)社が田湾原子力発電所3、4号機に100万kW級のロシア型PWR(VVER)を導入することで23日に契約を結んだと発表した。調印には中国の温家宝首相とロシアのV.プーチン首相が立ち会った。

田湾発電所ではすでに、1、2号機として100万kWのVVERが稼働中。3、4号機については今年3月の中露首脳合意に基づき、9月にJNPCとASE社が技術設計契約の実施契約を締結していた。

同発電所ではさらに、5〜8号機まで建設することが決定済みだ。CNNCの子会社として発電所建設の初期計画や評価、コンサルティング、設計エンジニアリング、環境評価、資機材調達、主契約等を担当する中国核電工程有限公司(CNPE)が、5〜8号機の(コンクリート打設(FCD)前までのEPC(設計・調達・建設)契約をJNPCと締結。5、6号機の炉型はCP1000になる一方、7、8号機に関しては敷地の確保、炉心の設置位置が決ったものの、炉型は政府の技術路線戦略に基づき、今後4年以内に決定するとしている。


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