WiN−Japan 川内3号増設予定地で 身近なエネルギー学ぶ

原子力や放射線利用の仕事に携わる女性たちで組織するWiN―Japanは、11月27日、鹿児島県薩摩川内市内のホテルで女性交流会「楽しく話そう、エネルギーや原子力のこと」を開催した。今回は、九州電力の川内原子力発電所3号機増設計画がある同市で09年9月に行った交流会のフォローアップで、地元女性32人とWiNメンバー18人が参加した。

第1部では、内閣府原子力委員会の秋庭悦子委員が「これからの日本の原子力とわたしたちの暮らし・エネルギー」と題し、原子力委員会の役割や取組み、原子力政策について解説。医療分野での放射線利用や家庭での省エネなど暮らしに身近なエネルギーについて講演した。

第2部の交流会では、参加者が九つのテーブルに分かれ、原子力についての疑問にWiNメンバーが答えたり、意見を交換し合ったりした。秋庭委員も各テーブルを回り、原子力委員会や政策に関する質問に丁寧に答え、意見を聞いていた(=写真)。

また、会場内の体験コーナーでは、WiNメンバーの説明のもと参加者が実際に放射線の飛跡を見たり、湯の花やカリ肥料などの試料を測定したりして、放射線に対する理解を深めた。

各テーブル代表者からは「昨年に引き続き参加して原子力への理解が深まった」、「専門用語の多い広報誌より対話形式のほうがわかりやすい」などの意見が聞かれた。


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