「人と原子力」デジタルアート 原子力文化財団原子力利用に関する普及・啓発活動を行う日本原子力文化振興財団はこのほど、「人と原子力」のつながりをデジタル技術で表現するコンテスト「あーとみっく」の2010年優秀作品を発表した。 07年から始まった「あーとみっく」は、CGアニメなどのデジタルコンテンツを利用し、「原子力をわかりやすく伝える」ことをねらう取組だ。今回は、「くらしの中の放射線・原子力」、「エネルギーの安定確保と原子力」、「未来のための原子力」、「電気と私のエコ生活」、「原子力発電所のある風景」をテーマに、静止画、動画他、4部門で作品を募集した。 グランプリに輝いたのは、動画部門が「放射線のホウ太郎」(木村雅紀さん作)、写真部門が「共に生きる」(山内崇司さん作)、静止画部門が「原子力と未来の約束」(多田真実子さん作)だった。動画部門グランプリの「放射線のホウ太郎」は、放射能を「ホウ太郎」というキャラクターに置き換え、公園で遊ぶ子どもたちに初めは怖がられるが、骨折した子どもにX線診断を施し助けるという話で、放射線が人の暮らしに役立っていることを教えるものだ。 他にも、原子力発電所をお灸に見立て、横たわる女性の背中に据えた画像から、環境汚染した地球の「こり」を原子力エネルギーでほぐすことを表現した「あなたのコリに原子力」(相澤周さん作、=画像右)や、完全なリサイクル社会といわれた江戸時代の生活を、花札に表現した「江戸(eco)生活」(小室怜奈さん作、=画像左)など、個性あふれる作品が優秀作として選ばれている。 これら「あーとみっく」作品群は、特設サイト(http://eneco.jaero.or.jp/artmic/index.html)で楽しむことができる。 |
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