保安院 東北電力・東通1号機 運転期間延長の審議開始

原子力安全・保安院はこのほど、東北電力が計画する東通1号機の運転期間延長に関する検討を開始した。同社は11月に、今年2〜6月頃に予定する第4回定期検査終了後の運転期間を16か月以内とすることで、法令に基づき、国に対し手続きを行っている。新検査制度下での長期サイクル運転の手続きは初めてのこと。

先般、開催された総合資源エネルギー調査会の原子力安全・保安部会・保守管理検討会で、保安院は、同社からの保安規定変更認可申請などに対する審査の基本的考え方として、(1)保守管理の実施体制(2)機器等の点検実績等を踏まえた検査の対象・方法・頻度等の保全計画(3)燃料交換から定まる期間(4)「(2)、(3)」を踏まえた運転期間の設定――の妥当性の審査をあげた上、運転期間を13か月から16か月に延長することに対応して、保守管理の妥当性を確認していくことを説明した。また、確認に際しては、(1)保全計画の策定プロセス(2)保全の実施プロセス(3)保全の有効性評価プロセス――について、保安検査、定期検査、安全管理審査を活用する。


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